カナダドル円の為替レート予想

カナダドル円の為替レート予想

カナダドルも2000年代に入って高騰の著しかった高金利通貨である。07年に一度ピークを打つが、08年前半までは「資源国通貨」の一角として、高値からの下落率は比較的小さかった。豪ドルと同様である。原油価格が高騰するなかで、カナダが埋蔵する莫大なオイルサンド資源などが相場の材料となっていた。

 

しかし実質相場で見れば、当時の100円を大きく超える相場は、過去の趨勢的な水準からかなり過大評価された水準であった。結局、08年夏場以降、他の高金利通貨と並んで急落した。1980年以降、30年間の実質相場の平均値は指数で85、現在の名目相場でいえば80円前後の水準がこれに対応している。